コロナはある意味、日本の古びたOSに強制アップグレードをかけるような存在だったように思う。
多くの業務がオンライン化され、チャットスペースが会社オフィス機能を代替えするようになった。
アップグレードが急だったため、それまで力を発揮していたやり方やノウハウ、本質的でない経験値などがほぼ無価値となり、大手企業でもレイオフされる世界線に突入していった。
ただ、ポジティブな面があるとするならば、本質を理解している人には疫病は無風どころか、Webで仕事ができる人が増え、可能性も実収入も巣倍に増えている人が多いだろうと思う。
逆に、本質を掴まないまま自己投資をできない、参入障壁の低いHowばかりに投資してしまった人からすると、越えられない可能性のある競合が同じ土俵で戦ってくるようになったと言えるだろう。
今日はMedy経由で、「新規事業における初期の戦略やフィビジリティ(実現可能性)、失敗などディープな話が聞きたい」という質問をいただいた。
僕は本質っぽいことが好きなので、時代に移りゆきで必要なHowが変われど、変わらない本質は何か?を個人の経験を元に書いてみたいと思う。
なお、僕が本当に本質的かどうかは棚に上げておく。僕の優しさも歳を取るのだ。
始まりは生きるため
僕は過去において、自分で新規事業っぽいものを作って渡した回数が3回、会社員として新規事業っぽいことをやったのも3回程度だった。
独立以降は、フリーランスマーケターやスタートアップスタジオへ関わるようなことを始めたので、新規事業へ関わる割合が徐々に増えていった。